LIBRARY

” FUDGE of JAZZ” DJ PIN

密林奥地でうごめく生きものたちセッション

“メーヌ・オセアン” ジャック・ロジエ

いつまでも浸っていたい魔法の時間

“1집” SLANT

たぎる!

“Walatta” Brenda Ray

リディムの大地の上を鳥のように雲のように

“ウェンディ&ルーシー” ケリー・ライカート

漂い続ける停滞。どん詰まりに流れる季節

“In Praise Of Mitochondria”
Minoru ‘Hoodoo’ Fushimi

謎めく密室FUNK事件

“Last Splash” The Breeders

ィヨっしゃ!

“胎児の世界-人類の生命記憶” 三木成夫

生命を祝福する語りの力!

“ジャン=ジョゼフ・スュラン 一七世紀フランス神秘主義の光芒”
渡辺優

宗教学やってる友だちに教えてもらって読んだけどめちゃ面白かった。
宗教学にはほとんど馴染みがないけど、「神秘主義ってなに?」ということを理解するうえでも、また「神秘主義」と言われて今現在パッと思い浮かべるようなイメージ(オカルトやスピリチュアル含む)を捉え直すうえでも、とても学びの深い本です。
もっと言えば、「一遍酔ってまた素面に戻った人」スュランを通して考えるサイケデリック論としても読めるし、さらには、言葉によって世界をどう捉えてどう記述するかという哲学的な命題を考えることにもつながる、そういう射程の広さがあります。

 

「神秘主義とは、既存の言語的実践の地平に内在しつつ、その地平に「断絶」を、つまりは何か根源的な「新しさ」をもたらす「やりかた」である。神秘主義とはつまるところ言語の技である。しかしこの技の創造性は、未知の概念や新語を発明することにではなく、自らも既存の言語活動を生きつつ、当の言語活動を絶えず逸脱してゆく、その都度の新しさに認められるのだ。」(p.29)
「近世の神秘家は、それがついに語りえぬものであることを知りながら、それでもなお(、、、、、、)語ろうとした者たちだった。「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」というウィトゲンシュタインの命題はよく知られている。しかし、本書で扱う神秘家たち、少なくともスュランのテクストを読むとき、この命題はむしろ反対の事態を際立たせる。神秘家とは、一方で言葉の限界を自覚化しながら、他方で言葉の可能性に賭け続けた人びとであったと言えるかもしれない。」(p.46)

“Wunder” Wunder

いつかの記憶

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