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“ジャン=ジョゼフ・スュラン 一七世紀フランス神秘主義の光芒”
渡辺優

宗教学やってる友だちに教えてもらって読んだけどめちゃ面白かった。
宗教学にはほとんど馴染みがないけど、「神秘主義ってなに?」ということを理解するうえでも、また「神秘主義」と言われて今現在パッと思い浮かべるようなイメージ(オカルトやスピリチュアル含む)を捉え直すうえでも、とても学びの深い本です。
もっと言えば、「一遍酔ってまた素面に戻った人」スュランを通して考えるサイケデリック論としても読めるし、さらには、言葉によって世界をどう捉えてどう記述するかという哲学的な命題を考えることにもつながる、そういう射程の広さがあります。

 

「神秘主義とは、既存の言語的実践の地平に内在しつつ、その地平に「断絶」を、つまりは何か根源的な「新しさ」をもたらす「やりかた」である。神秘主義とはつまるところ言語の技である。しかしこの技の創造性は、未知の概念や新語を発明することにではなく、自らも既存の言語活動を生きつつ、当の言語活動を絶えず逸脱してゆく、その都度の新しさに認められるのだ。」(p.29)
「近世の神秘家は、それがついに語りえぬものであることを知りながら、それでもなお(、、、、、、)語ろうとした者たちだった。「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」というウィトゲンシュタインの命題はよく知られている。しかし、本書で扱う神秘家たち、少なくともスュランのテクストを読むとき、この命題はむしろ反対の事態を際立たせる。神秘家とは、一方で言葉の限界を自覚化しながら、他方で言葉の可能性に賭け続けた人びとであったと言えるかもしれない。」(p.46)

“Wunder” Wunder

いつかの記憶

“勝手にしやがれ!! 強奪計画”
“勝手にしやがれ!! 脱出計画”
“勝手にしやがれ!! 黄金計画”
“勝手にしやがれ!! 逆転計画”
“勝手にしやがれ!! 成金計画”
“勝手にしやがれ!! 英雄計画”
黒沢清

19歳の夏、ケーブルテレビの日本映画専門チャンネルで深夜に毎夜やっていて、なんとなしに見ていたのだけど、その当時の自分のモラトリアム感とも相まって、胸の裏っかわのどこかをコチョコチョされてるようなどうしようもない気持ちになって、煙の中に消える二人と揺れるカーテンのシーンの後、頭を抱えてしまった。

“マングラー” トビー・フーパー

洗濯工場のシーツプレス機に悪魔が取り憑き、生贄の血を求めて殺人を繰り返す…
シーツたたむだけの機械が、産業革命みたいなものすごい造形してて、それだけで笑える。綱鉄の物質感。バカすぎ!

“祇園の姉妹” 溝口健二

アワワ…むちゃくちゃすごい。なんて面白いのか

“ざ・鬼太鼓座” 加藤泰

うんにょりするなぁ

“絞殺魔” リチャード・フライシャー

ギョエー はちゃめちゃに面白い!! ズコーッッ

“Monduland” Tulio Araujo

大好きです

“Peaceful World” The Rascals

ワ〜^

“苦海浄土” 石牟礼道子

公害ルポという言葉では全く足りない、もっと根源的な理不尽さとどうにもならなさに翻弄された、ひとびとの魂の声の記録。
「水俣病は文明と、人間の原存在の意味への問いである。たぶん彼のそのような沈黙は、存在の根源から発せられているのである。彼こそは、存在を動かす錘そのものにちがいない。だからわたくしは、彼の沈黙をまるまる尊重していた。彼がしゃべり出すまでは--。」(講談社文庫,p.250)

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